日曜日の朝、現在2歳半の娘と7ヶ月の息子と一緒にテレビを見ていました。
熊本なので東京と比べてチャンネル数は少ないですが、がっちりマンデーからのサンデーモーニングというのが我が家の定形パターンです。
そのサンデーモーニングを見ていたときのことです。
昔「疑惑の総合商社ですよ!」ってセリフで有名になった議員さんが
「粉飾、セクハラ、汚職。いまだかつてないトンデモ内閣ですよ!」
(※ハッキリ記憶していないので言葉通りではないですが、だいたいこんな感じのことでした)
って言ってました。
他にも、与党時代には大臣やってた人たちが似たようなことを言っていたのです。
いやまあそれ自体はいいんですけどね。もちろんテレビで見ているものってすでに切り取られた情報なので、多分に情報操作されちゃっているとは思いますが。。。
この人たち、なーんか、つまらんようになったなああって思ったわけです。
んじゃなんでそんなふうに感じたのかと考えていたのですが
ひとつ思い当たるところがあったので忘れないうちに書き残しておこうというのが今回となります。
アカウンタビリティとヴィクティム
コーチングの概念の中にアカウンタビリティ(accountability 責任あること)とヴィクティム(victim 被害者)というものがあります。
どちらも行動に対する考え方のことですが、アカウンタビリティは主体的に考えて行動することに対して、ヴィクティムは受け身で無関心です。
もちろん目標に向かって行動していくには今どっちに傾いているかを観察し、アカウンタビリティに傾けていく必要があります。
コーチとしてはクライアントに様々な視点を提供し、アカウンタビリティを持ち続けてもらえるように働きかけます。
アカウンタビリティとヴィクティムにはいろいろな特徴があるのですが、ひとつ大きな特徴としては何にフォーカスするかという点が挙げられます。
アカウンタビリティを発揮しているひとは「目標」にフォーカスします。常に選択肢を作り続け、できる理由を探し増やしていきます。
それに対してヴィクティムになっているひとは「問題」にフォーカスします。できない理由を探し、他人への期待についての発言が増えます。
アカウンタビリティを発揮していいるひとはキラキラして魅力的に見えます。とてもテキトーな言い方ですが(笑)
行動量が多いので運も引き寄せます。
これについては計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)というキャリア論に関する考え方があるのですが、行動量と遭遇するラッキーの量は相関関係にあるようです。
逆にヴィクティムになっているひとは後ろ向きなイメージで、あまり魅力的には見えません。行動量も小さいので、結果的に成果も小さくなります。これはそりゃそうだって感じですよね。
最初にお伝えした議員さんたちが魅力的に見えなくなったのも、発言がヴィクティム的だったからかなーと思いました。
メディアが切り取っちゃってる部分は大いにあると思いますが!コーチとしては「なるほど、ではあなたは何を必要としていますか? できることはどんなことでしょうか?」と聞きたくなってしまうのです。
陥りがちなヴィクティムの意識。天秤はどっちに傾いているか常に観察しよう!!
日本人の性質もあるのでしょうが、わたしたちはとにかく「問題」にフォーカスしがちです。
問題にフォーカスすると、当然ですが原因を探します。
その原因には人も含まれるでしょう。ここまでくると他者への期待が頭をよぎり、ヴィクティム意識が増えていきます。
「言われたことしかしない」
とかね。
もちろん誰しもカンタンにアカウンタビリティを発揮できるかというとそうではありません。多様な視点を提供し、冷静にフィードバックしてくれるパートナーが必要です。だからコーチの存在はとても重要なのです。
アカウンタビリティとヴィクティム。
人は常にどちらかの性質ばかりを持つというわけではなく、状況によってどちらにでも傾く可能性があります。
自分がなにかに反応を返したとき、その反応はアカウンタビリティを発揮していたものだったのか、それともヴィクティムな考え方だったのか、こう考えるだけでもその次の行動が変わり、成果とラッキーをより強く引き寄せる原動力になるのです。
間違っても、誰かの批判ばかりに時間を費やさないように!!!!