
ほんっっっっっっっとにびっくりしたんです。
なにがって
いま現在進行系でコーチングをしている、とあるクライアントさんの行動がメチャクチャ変わったんです!!!
いやもうすっげえビックリした。何だこの変化量は!!と。
ちょっと前に「傾聴」についての記事を書きました。
相手の話に対して一切のフィルターをかけることなく、ありのままを話してもらう方法論です。
コーチングもやり始めの頃では、相手のことをよく知るために相手のことをしっかりと聞き込むということをします。
ここに傾聴のスキルを使うわけですが、これだけでクライアントさんがひとりでに目標を見いだし、アクションを始めるということがよくあります。
今回のクライアントさんにも同じ様なことがありました。
そのときの様子をシェアしたいと思います。
コーチングって具体的にどんな効果が現れるのか?
こういったギモンに対して、1つの例をご紹介します。
最初のセッション
そのクライアントさんは、ぼくと同じシステムエンジニアです。歳はほんのちょい上。物静かではありますが、コミカルな一面もあり、とても良い方です。
最初のセッションでは「プレコーチング」といって、そもそもコーチングとは何ぞやというところから、コーチングの合意事項の説明、お互いの理解と信頼関係の構築、目標設定に向けてヒアリングといったことを行います。
そのクライアントさんともお互いの自己紹介から、余暇の過ごし方とか、仕事に対する意識、将来像などを聞いていきました。こちらからいくつかの視点から質問を投げかけ、それに答えてもらいながら進めていきます。
ここで「傾聴」です。
遮ったり、こちらの意見を言うことはしません。
するといくつかの傾向が浮かび上がってきました。
- 流れのあるものよりも、ある程度静的なものを扱うのが得意(ピタゴラ装置はすごいなあとは思うけど、そこまでテンションは上がらない、だそうです。ぼくの真逆だ)
- 「自立」に対する憧れが強い
- 結果が明快なものを好む
- 見切り発車はあまり好まない。因果がハッキリしていればいるほどいい
↑こんな傾向があるように感じますね、ということを伝えると
「あー、確かに確かに」という反応のものもあれば
「あぁ、初めて言われたけどそう考えるとあらためてそうだなと感じる」という反応のものもありました。
最後に「自分だけでサービスを立ち上げられるスキルを身につけたい」という目標を掲げたので、まず手始めに「自分で見えている範囲内で、開発に必要なものは何があるのか調べていく」ということになりました。
ぼくからは「ではやってみてどうだったか、今度聞かせてくださいね」ということでその日のセッションは終わったのです。
想定を越えてきた2回目
2回目のセッション。
「前回からいろいろやってみて、まず感想を聞いてもいいですか?」というぼくの問いに対して、おもむろにGoogle Chromeを開くクライアントさん。
画面に表示されているのは、とあるプログラミング言語の学習サイトでした。
「いま、このサイトに登録してRuby(※プログラミング言語の1つです)の学習してるんですよ。このサイトってコンテンツも充実してるし、なによりいつも使っている言語と違うものをやるのって楽しいですね」
とおっしゃるのです。
!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?
恥ずかしながら、ぼくはびっくりしすぎて5秒くらいフリーズしていました(汗)
これは先入観なのでよくないことですが「ちょっとググっていろんなサイトを見てくるくらいかな?」と思っていたからです。
それがまさか自分から学習サイトに登録して進めていたとは思いもよりませんでした。
エンジニアにとっていろんな言語を学習するのはとても重要なこと。
ですが、すぐ仕事で使うもの以外の言語を学習するというのは、ものすごいエネルギーを要するものなのです。
よほど作りたいものがあるとかすぐにその言語を使う環境にない限りは、学習を始めることすら難しいです。
英会話が重要と分かっていてもなかなか始められないし続けられないのと同じですね。
1レベルがどれくらいのものかは知りませんが、画面には「Lv.69」と表示されており、結構進んでいることが伺えました。
そのセッションでは、現在地点と、ここまでやってみて見える景色がどう変わったかを聞き、次の目標を決めて終了しました。
アクティブリスニングには相手がジャンプアップする手助けをする力がある
今回、ぼくは「こんなサイトがありますよ」だなんて一切言っていません。自分で自発的に調べて登録して進めていたのです。
これまでも自分でいろいろやっていた人なのか?
いえ、思いはあったかもしれませんが行動レベルではなかなか踏み込めてはいませんでした。
差があるとすれば、自分自身についてしっかりと聞きこんでくれて、それを通じて自分自身を理解するという機会があったか無かったかです。
その方はたった1回のセッションで自分自身を再発見し、現在地点を知ることで次に進む目標地点を見出すことができて、実際に進み始めました。
これからはその主体性を発揮し続けられるよう、ぼくはコーチとしてサポートしていきます。
繰り返しですが、今回ぼくは何一つ教えていません。
ひたすらに話を聞いていたに過ぎません。それだけで人は変わるのです。
あなたが誰かを変えたいと思っているのであれば、1回だけでいいのでその思いを一時的に封印して、その人が普段からどんなフィルターでものごとを見ているのか聞いてみてください。
ひとりでに自分の課題を理解し、歩み始める様子が見られると思いますよ。
重要なのでもっかい貼っておきます↓↓
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マネジメント奔走中のパパさんエンジニアづかしー(@zuka_sii)です。