自分の持つ価値観が論理的矛盾を生み、自身を苦しめていたクライアントさんの話

zukasii
こんにちは!
マネジメント奔走中のパパさんエンジニアづかしー(@zuka_sii)です。

あなたはどんな「価値観」をお持ちですか?
価値観はこれまで過ごしてきた環境によって少しずつ形作られるものですね。

両親と過ごしてきた中や、兄弟との関係性、友達との思い出とか。
あるいはこれまで出会ってきた映画や小説、もちろんゲームなんかも価値観の形成に少なからず影響しているかもしれません。

最近のゲームってクオリティの高い映像+音+物語、これに「自分が動かしてここまできた」っていう感覚が加わるので思い出もひとしおなんですよね。
 

とかいうのはおいといて(笑)
自分の価値観はたった1つというわけでもありません。過ごしてきた環境の組み合わせも無限なので、誰一人として全く同じ価値観を持つ人はいないでしょう。
 

さて今日は、ときとして価値観は論理的な矛盾を生み、自分自身を苦しめることがあるということが目の前で起きていたのでその辺についてお伝えしようと思います。
 

とあるクライアントさんのセッションをしていたときの話です。
その方は女性で、働くママをより幸せにするべくコンサルティングを始めようとしている人なのですが、自分の価値観と現実との相違に苦しんでおられました。
 

こんな経験はありませんか?
別に誰も困らないとわかっているのに 「こうあるべきだ」 という思いに支配されてなかなかアクションできなかったという経験。
 

このように自分自身の価値観に縛られてしまうと行動にブレーキがかかり、思うような成果が得られにくくなってしまいます。

このブレーキを放っておくと完全に止まってしまい、アクセルを踏み出すのに余計なエネルギーを必要とします。

そうなったら行動を起こすこと自体が目的になり、理想の自分になることは困難です。
 

逆に、価値観のブレーキを外すことができれば更なるアクションを起こすことができ、どんどんスピードアップしていくことができます。

一度動き出してしまえば、次へ次へ進むのは小さなエネルギーで行えるものですね。成果も右肩あがりになります。
 

今回は価値観のブレーキについて、クライアントさんとのセッションの様子をシェアしたいと思います。
 

自分の価値観によって苦しんでいたクライアントさん

その方は自分が影響するサービスをどう伝えようか悩んでいました。その時のコーチングテーマはこんな感じです。

  • 人に伝えるときは数値的な効果や実績を伝えるべきと思う
  • だけどまだまだ駆け出しの今、人に言えるだけの実績がない
  • フェイクストーリーを作ることもできるかもしれないけど、なんか自分で納得してなくて筆が進まない

こう書くべきだよ!とクライアントさんに言うのはティーチングの分野です。コーチングでは何かを教えることはしません。
クライアントさんが歩みを続けられるように様々な視点から問いかけを行い、本人が自分で自分に納得して行動できるようにするのが仕事です。
 

「何か強い価値観というか、こうあるべき!!みたいなものを感じるなあ」
 

ぼくが抱いた率直な感想です。
手段があることは認識しているのに、それをやろうとする自分を止める自分がいる。そんな状況でした。
 

「なるほど、それではどのように宣伝のあり方を捉えればいいかという点をテーマにしていきましょう」という形でセッションは進みました。
 

意識が変わったのはたった1つのフィードバック

いろいろと話を聞いていく中でクライアントさんはこのような価値観をお持ちでした。

  • 買う側はそれなりのお金を払ってきてもらうわけだから、売る側にもそれに応える責任がある
  • その責任とは対価に見合う効果を相手に与えてあげること
  • 安心して対価を払ってもらえるよう実証された効果(つまり実績)を伝える必要がある
  • 実証するほど実績の無い今、それができない

ふむふむ。
 

ぼくからはちょっとした話として「ブログで1万円稼ぐコンサル」をされている方の話をしました。
その方はブログで1万円を稼げるようになった時点でコンサルティングサービスを始め、今ではその収益も柱の1つとなっています。
 

ぼくはこのように問いかけました

「その方も駆け出しの頃は当然顧客はゼロの状態からスタートなので、状況は変わらないように思いますが、どのように感じますか?」

クライアントさんは「その方は自分で1万円稼いだという実績があると思います」というお答え。

次にぼくから「あなたは自分がいろいろ行動した結果、幸福度が上がって、以前よりも幸せだと感じられるようになったから、そのマインドセットや方法論を同じように悩んでいる女性に伝えようと思ったんですよね?」

クライアントさんは「はい、そうですね」と答えます。

最後にぼくから「ぼくからみると、少なくともあなた自身は実績を出していると言えるように思います。さっきの1万円ブログコンサルの人と状況的に何ら変わりがないように感じますがどうでしょうか?」とフィードバックしてみました。
 

数秒の間のあと、「うーん、確かに」と。
何かハッとされたような顔つきをされていました。
 

サービスを提供する人間として、相手に安心してもらえるだけの材料を持つべきであり、それはコンサル実績だとクライアントさんの中では強く思っていたようです。

提供する側の心理としてはとても共感できるものですね。

ですが実際はどこに魅力を感じるかは提供者じゃなくて受益者が判断するもの。提供実績があろうとなかろうと求める人は求めるハズです。
 

他のコンサルの人を外から見ていると、その人が自分で十分なパフォーマンスを出していれば実績アリだと感じる。
自分を内側から見ると、他者への提供実績こそ実績であると認識する。

このような価値観が論理的な矛盾を生み、大変苦しんでおられました。

自分の価値観の傾向に気づき、矛盾が解消された今ではどんどん文章を書き換え、魅力的なものに仕上げていっているようです。
 

価値観は各々が持つ情報のフィルターであり、絶対指標ではない

価値観それ自体を否定するつもりは全くありません。価値観は情報のフィルターであり、それによって膨大な情報から、自分が必要なものをすばやくキャッチすることができています。
 

何かを決めるときは、ある程度の論理思考を経たら、あとは自分の価値観とインスピレーションの世界だと思います。

ぼくはよく「いろいろ考えたら、あとは覚悟とあきらめの世界」と言っています。
最後の決断って、そんなもんですよね(笑)
 

だけど、価値観は各々が固有に持つものであり、偏りがありますね。
偏りがあること自体は悪いことではなくて、単にそういう傾向にあるというだけなんです。
 

とはいえ価値観だけを指標にものごとを考察すると矛盾が出ることがある、ということは言えます。
今回はまさにその例だったと思います。
 

自分が持つ価値観がゆえに、情報を過剰にフィルターしてしまって、本当の姿が見えなくなっている人はとても多いと思います。

そんな人のパートナーとして、客観的な視点を提供する者としてサポートしていくのが、コーチングの仕事です。
今回ご紹介したクライアントさんも、まだまだ試行錯誤ながらも確実に前に進むことができています。

あなたが自分の価値観と現実との相違に苦しんでいるのであれば、どうぞお話を聞かせてください。どうやったら歩み続けられるかを一緒に考えましょう。