
先日、こんなことがありました。
仕事柄、オンラインミーティングすることが多いのですが、その時の一幕です。
・・・間・・・
・・・沈黙・・・
ぼく 「Aさん、聞こえてますか??」
・・・間・・・
Aさん 「はい、ええとですね・・・」
・・・沈黙・・・
ぼく 「Aさん、どこか難しいところがありますか?」
・・・間・・・
Aさん 「あ、いえ、これは、こうなってああなって・・・」
こんな人いません?(笑)
なんだか反応が悪くて、今何考えているのかよくわからない人。。。
ぼくは幾度となく出会ってきました。
こういう人をメンバーに持つと、コミュニケーションコストが上がって大変、、、
だと思ってましたけど、コーチングの概念を入れるとちょっと違う景色が見えるんです。
一人として同じ性格の人はいません。
オラオラな人も、控えめな人も、どんなタイプの人がきても、チームとして成果を上げられたらそれはすばらしいですよね。
逆に、一度レッテルを貼ってしまうと、はがすのはなかなかに難しいもの。
そうなったら「どうせアイツは意見を言わない」などと短絡的な判断をしてしまって、ものすごく損をすることになります。
チームとしての成果は下がる一方だし
結構相手にもバレるんですよ。この上司はそういうレッテルを自分に貼って接しているんだって。
これじゃ誰も幸せになれません。
今回は、こんな反応がイマイチだなぁーって思っている人と上手に付き合う方法について、考えて実践したことを書いてみます。
コミュニケーションの傾向を「タイプ分け」する
コーチングの分野では、コミュニケーションの傾向を4つにタイプ分けします。
いろんな本でも似たような分類はあるので言い方は様々ですけど、以下の4つです。
コントローラー
常に自分が判断する立場にいることを望んでいる人です。
自分をコントロールしようとする人には意識的、無意識的にかかわらず反発します。
またスピードを重視します。
なので、くどくどと話をされることが嫌いです。
プロセスより結果を優先し、結論を急ぐ傾向があります。
早口で、話の反応速度は最も速いです。
ちなみに、ぼくはコントローラータイプです。
プロモーター
他者に影響すること何よりも大切にします。いわゆるムードメーカー的な人です。
自分の影響力を周りの人からの反応で判断しています。
なので「認められてる感」が無いと一気にやる気を失います。
また、オリジナルなアイディアを大切にするため、それを否定されることを嫌います。
常にアクティブです。自由度が低かったり、詳細さを求められると、力を出せません。
話すスピードと反応速度は比較的速いです。
サポーター
人の期待に応えることがモチベーションになる人です。対立はキライ。
つい「いい人」になってしまい、リクエストに対して「YES」と言いがちです。
また、「合意」がある、ということが行動の源になります。
「合意」を確認できる機会があったり、貢献を明らかにすると、能力を発揮します。
話すスピードと反応速度は比較的ゆっくりです。
アナライザー
自分の行っている(行おうとしている)ことが「正しい」と実感できると行動するタイプです。
情報収集や分析に強みがあります。
何かに取り組むときは、そうした事前準備をすることを重要視します。
正しさを重視するため、失敗や間違いはキライです。そのため漠然とした指示を嫌います。
トライ・アンド・エラーは苦手な人です。
話すスピードと反応速度は4タイプのうちでは最もゆっくりです。
ー◯ー◯ー◯ー◯ー◯ー◯ー◯ー◯ー
いかがでしょうか?あなたはどれに当たりますか?
注意してほしいのはどれが良くて、どれが悪い、といったものは無いということです。
これはあくまでコミュニケーションの傾向であり、良い・悪いの2軸で測れるものではありません。
むしろ良い・悪いの2軸にとらわれないようにすることが、タイプ分けの目的の1つです。
また、傾向が1つだけとも限りません。複数の特徴を併せ持つ人もたくさんいます。
ぼくはコントローラーが一番強くて、次に強いのがプロモーターの傾向でした。
一緒にコーチングを学んでいる方なんか3つくらい傾向が出ている人もいました(驚)
時と場合によって変わるんでしょうね。
それではこの傾向を知って、どう向き合ったのかをお話しましょう。
自分と相手のコミュニケーションタイプの特徴と相性を知ると対策が見える
ぼくはコントローラー、彼はアナライザーでした。
このタイプ分けって、2×2のマトリックス図に表せるんですが、コントローラーとアナライザーは対角の位置にあります(汗)
最も大きな違いは話すスピードと反応速度です。
一番速い傾向にあるタイプと、一番ゆっくりな傾向にあるタイプが一緒に話すんです。そんなの合わなくて当然です(滝汗)
ですが、裏を返せば、反応速度の違いだと認識して、待つ理由になるということでもあります。
タイプ分けの目的は、表面の現象に反応してレッテルを貼ってしまうことを避け、可能性の選択肢を増やすこと。
ぼくが「この沈黙は必要な間だ」と認識するだけで、コミュニケーションは大きく変わります。
んで、待ってみたんですよ。
一切遮ったり、助け舟を出そうとかせずに。
そしたらね、ぼくが気づいていないことを結構深く考えてました(汗)www
「レアケースですけど、こういう条件で発生するバグがあって、ちょっと難しいですけど、そこはケアしないといけないなと思ってます」と。
結論を急ぐコントローラーの得意技「早とちり」が炸裂した瞬間です!!
あぶねぇぇえええぇぇ、全く気づかずそのまんま突っ走るトコだった。。。
「コントローラー × アナライザー」の組み合わせで最も意識すべきは会話の「間」
慣れも必要ですが、ちょっと沈黙に耐えるだけで、割と考えてることは考えてるんだなーって実感できます。
まとめ
大事なことなのでもう一度。
タイプ分けの目的は、表面の現象に反応してレッテルを貼ってしまうことを避け、可能性の選択肢を増やすこと。
忙しいときって、ついつい「刺激 → 反応」のパターンにハマりやすいですよね。
タイプ分けは、1枚フィルターをつけて、そのパターンから抜け出せるようにするための方法論です。
やることは割と単純で、今回みたいな真反対なタイプでも、「意識的に間を取る」くらいなモンです(^^)b
たったそれだけで能力を発揮してくれるなら、やる以外ないですよね!!
コミュニケーションの傾向をお互い知っておくって、チームとしてはとても重要です。ぜひ観察してみてください。
・・・でもね、分かっていても、やっぱ「なんか返事しろよっ!!!」って心の中でツッコむこともありますよ。言わないけど。
にんげんだもの。
公式メルマガでもコーチングの方法論にはたくさん触れています。
もちろん無料です。
今すぐ今日から使えるコーチングメソッドを手に入れてください!!
マネジメント奔走中のパパさんエンジニアづかしー(@zuka_sii)です。