お前たちエンジニアは人の気持を汲み取るのがヘタだから、もっと相手の思考を読むように
コレ、実話なのですが
以前働いていた職場で、上長が朝礼で言ったものです。
実際は20分くらいの長話の最後に、まとめ的な感じで出てきたものですが
とりあえず誰の心にも残らなかった一言です。。。
逆に、ぼくは強烈に心に残りました。
まあ、ひねくれた残り方ですが「なんだろうこの納得感の無さは・・・」って形です。
「うるせえよ、お前が言うなよ(#`Д´)」。
そう思っていました。
たしかにエンジニア職をずっとやっている人は相手の思考を読むということは比較的苦手かもしれません。
ですが納得感の無い話だったら、その20分は完全にムダになってしまいます。
15人はいましたからね。20分の15人分だから5時間分ですよ。結構な時間です。
さて、なぜ心に残らない話になったのか?
いろいろ考えたのですが、要因の1つとして話がすべてYOUメッセージだったからと言えます。
(押し付けられたアドバイスは絶対に受け入れられない、というのは前提の話ですけどね、、、)
伝え方としてI(アイ)メッセージとYOUメッセージの2つがあります。
相手にフィードバックして気付きを与えるにはIメッセージが有効です。
I(アイ)メッセージとYOUメッセージ
I(アイ)メッセージとYOUメッセージの違いは「主語」です。
主語が「わたし」なのか、「あなた」なのかの違いです。
たったこれだけなのに受け入れられやすいかどうかが大きく違っています。
フィードバックのポイントは相手の様子を見て、感じたことをそのまま伝えることです。
これにはIメッセージが有効です。読んで字のごとく、主語が「I(アイ)」です。
私には~のように「聞こえます」とか「見えます」とか「受け取れます」といった言葉の表現を用います。
例えば
「話を聴いていると、ちょっと自信がないように感じ取れるけど、どうだろう?」といった形です。
そうすると「ここの部分にまだ不安があって・・・」といった進展が見られるかもしれません。
YOUメッセージは「あなたは〜だ」という決めつけが入った言い方です。
これはアドバイスをするときには直接切り込むことができるやり方ですが、多くの場合は反抗心を買うだけに終わります。
YOUメッセージが刺さるのは、相手がアドバイスを求めているときだけです。
勝手に押し付けたら何にもならないどころか、マイナスになっちゃいます。
フィードバックはあくまで見たまま、感じたままを伝えること。これが鉄則です。
まとめ
「エンジニアは人の心がわからない」
という決めつけが余計な反抗心を買い、誰にも届かない話となってしまっていたのです。
Iメッセージのフィードバックはポジティブな内容でもネガティブな内容でもありのままの自分自身を知る機会となります。
それが「気づき」となり、改善の行動につながります。
だれも好き好んで「おまえは○○だ」などと評価されたくはないのです。
行動を変えてほしければ、主語はかならず「わたし」です。
それだけで聞き手の反応は変わってきます。
「Iメッセージ」意識してみてください。
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