なぜを5回繰り返す「なぜなぜ分析」は古い!?づかしーが実践する原因分析のやり方

づかしー
こんにちは!づかしーです。今日は「なぜなぜ分析」は安易に使うと余計に混乱を招くので用法用量は正しく守りましょうっていうお話。

みなさんもご存知であろう なぜなぜ分析
世界のトヨタが発祥の分析メソッドで、なぜを5回繰り返すことで本当の原因にたどり着く、というものですね。

これ、以前勤めていた職場でもやってました。

何かトラブルがあると是正シートというものを出させられるんですが、そこに

  • なぜ1
  • なぜ2
  • なぜ3
  • なぜ4
  • なぜ5

っていう欄があって、全部記入する必要がありました。

書くのが 超絶にめんどくさかった 大変だったというのはさておき、 この方法の効果をほとんど感じたことが無い というのが正直な感覚です。最近は「なぜなぜ分析は危険だ」っていう主張もチラホラ見かけます。

かくいうぼくも、このなぜなぜ分析は問いの難易度が高すぎるなーって感じていて、トラブルの分析において真っ先に使おうとは思えないです。
 

今日は小心者の目線から(笑)、なぜなぜ分析がハマらない理由と、どこから始めればいいかを書いていきたいと思います。
 

自分が引き起こした事件に「なぜ?」と問われるとどう反応するか?

トヨタの例は「生産ラインが停止した」といった現象としては機械のトラブルがよく出てきますが、製造業じゃなければたいてい人が主人公のトラブルです。

そして、ぼくみたいな小心者がトラブルを起こすと、もう頭の中はパニックです(笑)。
 

やばいヤバいヤバイ怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られるどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようやばいヤバいヤバイやばいヤバいヤバイ
 

まぁここまで激しくはないですけど、とりあえず心も体も臨戦態勢の防御モードです。ガチガチになります。
 

さて、そういうときに「なぜ」と問われるとどういう反応をするでしょうか。

ぼくが出会ってきたなかで多いのは2パターンあって、 1つは他責に向かうパターン。
誰々さんがこういう指示をしたから、こういう行動をとったから、みたいなところを攻めていく形。

もうひとつは自責に向かうパターン。 自分の認識が甘かったから、自分の管理不足があったから、といった形。
 

他責パターンは「オイオイ、なに人のせいにしとるんかい」って話になって訂正が入るので、よろしくはないけどまだマシだと思ってます。

問題は自責パターン。
これ、見た目はもっともな感じに見えるんです。他人のせいにせず、自己を振り返り、反省しているように見えるから。

それはそれで素晴らしいことなんですが、 自分のせいにするのが最も手っ取り早くて、外ヅラも良い という点も忘れてはいけないのです。
 

イジワルな言い方になっていますが、何を隠そう最もそうなりやすい優等生肌でマジメ君なぼくが言うんだから間違いない。

自分のせいにすると、すばやく矛先から自分を外すことができるんです。早くトラブルを片付けて忘れてしまいたいって思ってるわけですから、もはや本能的に「反省してマス!」って顔をしてしまうのです。
 

というわけで、引っ込み思案なメンバーが何かやらかしたとき、いきなり「なぜ?」って聞いちゃいけません。
ぼくもそうですが、 「なぜ?」って聞かれると「どうせ何も考えてないんだろ?少しは考えてやれよ」って言われていると捉えます。

そして「すいません。自分の認識不足でした」みたいな自虐的な答えだけが返ってきます。
 

「なぜ」ではなく「何」から始めよう

とはいえ原因分析は必要です。やらないわけにはいきません。ではどうすればよいか?

そもそも「なぜ」という問いはカバーする範囲が広すぎるのです。
製造業の生産ラインのように効率化を考え抜かれて1つの方式が確立されたものであればいいですが、これだけ複雑にいろんなものが絡み合った社会で「ふわっ」と聞いても焦点の合った答えが出てきません。
 

ぼくはいつも、まず最初に「何」を問うようにしています。

  • そのとき判断に使った要素は何があったのか
  • 何を決め手にそう判断したのか?
  • 何に気を取られていたのか?
  • 何を問題視していたのか?

「なぜ」と問われると、自分の性格といった「性質」に関わるものも答えに含まれてしまいますが、 「何」と問うと当時起きていた事実をピックアップすることになります。

この「事実をピックアップする」というのがとっても重要。

ついつい「解釈」が先に来てしまって「自分の認識不足」みたいな話になってしまうのですが、まず最初は「結果的にトラブったけど、事実として当時はこういう流れの思考をして動いた」ということを思い出すことが大事。

あらかた事実を並べきったとき、やっと「そのどれが根本的なものなのか?」という本格的な分析に入ることができるのです。
 

まとめ

問題解決ステップは「What → Where → Why → How」の順です。

以前「なぜなぜ分析」をググったときに以下のような例が出ていました。

生産ラインのとある機械が停止した
【1.なぜ機械は停止した?】
→オーバーロードがかかって、ヒューズが切れたから

【2.なぜオーバーロードがかかった?】
→軸受部の潤滑が十分でないから

【3.なぜ潤滑が不十分?】
→潤滑ポンプが十分組み上げていない

【4.なぜポンプが十分に働かない?】
→ポンプの軸が摩耗してガタガタになっている

【5.なぜ軸が摩耗している?】
→ろ過器がついていないので切りクズが潤滑油に入った

↑「なぜ」と書いてあるものの、「停止の直接原因はどこ?」「想定と違う動きは何?」という問いに置き換えられることがおわかりでしょう。

「なぜ」という問いは使いやすいですが、それは広範囲をカバーしている問いだからであって、焦点を絞りにくいという側面があることを忘れてはなりません。
 

とくに、ぼくみたいな小心者に「なぜ」を問うと、 「自分はいま責められている!自己批判をしなければ!」 ってなるんです。

「それお前の問題やん」って、そりゃごもっともなんですけど、「なぜ」という問いはそのように解釈可能であるということです。もっとビックリな解釈もあるかもですよ。
 

問題の分析はまず「何」から。
そうすることで、冷静に事実を集めることができて、本当に意味のある解決策にたどり着く可能性を高めることができます。

いきなり「なぜ?」って聞かないでね。。。ツライから。