
アドバイスはかならず現場を活性化させるかというと、、、疲弊させるアドバイスってありますね。
せっかくのアドバイスなので、する側も受ける側も成果に結びつく有意義なものにしたいものです。
今回はぼくが経験した「現場を疲弊させるアドバイス」のお話です。
対策しないといけない人間が社内にいた!!
とあるシステム開発のプロジェクトに参加していたときの話です。
開発も終盤に入ってきて、動作テストの打ち合わせをしていました。
そこにおもむろに入ってきて、後ろの方に鎮座した社長。
リーダー「あ、なにかご用でしょうか?」
しゃちょ「いいよ、つづけて」
全員「いいよ、じゃねえよ」と心で思いつつも進むミーティング。
すると想像通り口を出し始める
しゃちょ「そこどうなってるの?資料みせて」
しゃちょ「オレの経験上、ここは内部的にこうなってないと後々めんどうだよ」
リーダー「その部分はお客さんとも詰めて合意してますが・・・」
しゃちょ「いま使われなくてもやっとくのがプロだろが」
しゃちょ退席。静まり返る現場。
そこ変えるの? いまから? 今月末納期だよ?
仕様変更は別途お見積もりなんだけど、社内からあがってきたよ?
プロジェクト内部、お客さんたちのステークホルダー
いろいろ巻き込んで合意を取っていたハズが。。。
突然横から入ってきて口をだす。
言うだけ言ってどっかいく。
ああ、、、これで明日から定時は22時か。。。
アドバイスは、気持ちいい。だからこそキケン
アドバイスするって、気持ちいいですよね。
この快感を知っている人は、それに支配されないように自分をセーブすることも知らないといけません。
ちなみにさきほど紹介したプロジェクトではマジで「定時は22時」状態になりました。
最悪なことに、追加で開発した機能は全く顧客が望んでいないものでした。
アドバイスが機能するには受ける側が本当にアドバイスが欲しいと思っているという条件があります。
この条件を確かめずに勝手にアドバイスを投げると成果に紐付かないどころか現場を混乱させる原因になります。
コーチングには「答えは本人の中にのみ存在する」という原則があります。
本人がいろいろと考えた結果、有識者にアドバイスをもらうという答えを出したときに初めてアドバイスは活きるのです。
まとめ
アドバイスする快感のワナは優秀な人ほど陥りやすく、一度味わうと抜け出せない麻薬っぽさがあります。
やった本人は良かれと思ってやっているわけですから、現場との温度感の差になかなか気づきにくいです。
自分も教えたい病になってるな・・・と思ったら、「本人はアドバイスを求めているか?」という問いを自分自身に投げかけてみてください。
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マネジメント奔走中のパパさんエンジニアづかしー(@zuka_sii)です。